バレンタインデーということで、お菓子作り。

先日、長らく放置していた3Dプリンターをついに組み立てた。
機種は定番のanet a8で、1万6千円ほどだったと思う。


~今回の部品チョコ完成までの流れ~

3Dプリンターで型を作る
 ↓
型にチョコを流し込む
 ↓
完成!

以上。




さっそく型をFusion 360で設計し、調整もままならない卸したてプリンタで出力。
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 チョコは冷えると体積が減少することと、粘性が大きく注ぎにくいことから
湯口や取り出しのサポートのない、ただの型にした。



 クリアなフィラメントを使ったので見づらいが
出力物の表面は積層による凹凸がかなり出ている。

 そこで、溶剤で表面を滑らかにすることにしたのだが、よく見かけるアセトンを使う方法はABS樹脂にしか使えない。
 今回のフィラメントは安価なPLA樹脂であるため、アセトンではなくジクロロメタンを使うことにした。

 ジクロロメタンは別名 塩化メチレンとも呼ばれ、PLAもよく溶かせるらしい。
 アクリルも溶けるようで、アクリル接着剤の成分はこれだそう。

ということでアクリル接着剤を買いに行った訳だが、これがまた高い。
一瞬迷ったが、これからも使う消耗品であることを考え、結局錦糸町の某薬局で500mLを購入した。

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購入に当たっては印鑑証明が必要なので注意。1296円。


​(追記:モノタロウのやつがコスパ良い。)

出力した型を溶剤をしみこませた筆でポンポンと濡らしていく。
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 全体を濡らしたら数分放置、その後また濡らすというのを数回繰り返すとだいぶ滑らかになった。
 例により見づらいが、確かに滑らかになっている。
  その後一晩寝かせ、溶剤を飛ばすと元の硬さに戻った。
この工程については、気が向いたら詳しく触れてみようと思う。

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次に本題のお菓子を作る工程にはいる。


板チョコを適当に割り、金属製のボウルへ適当に入れる。

 ここで普通は湯煎を行いチョコを溶かす訳だが、湯煎は温度管理が難しい上に、チョコに水分が混ざりやすい。
 チョコというのは水が入ると変に固まってしまう。

 皆さんは自称お菓子作り得意女子がクラス全員に配布する、コンクリート並みの硬度をもつチョコを食べさせられた経験はないだろうか? あれはたいてい湯煎中の水分混入が原因らしい。

結局どうしたのかというと、3Dプリンターのヒートベッドを使ってみた。IMG_3157

1℃刻みの温度管理が可能で、水分とも無縁。これは非常にオススメな方法なのでオススメ。
オススメ。

そして、チョコ作りではテンパリングという作業が重要で、サボると表面が汚くなるらしい。
調べたところ今回使用した森永のミルクチョコレートでは

40~45度で溶かす

26,7度まで冷却

28~30度まで再加熱

という流れらしい。はっきりいって超シビア。今回はチョコ量も少ないしかなり難しそう。
てか無理なんじゃないかこれ。

まあそれっぽいことをして型へチョコを流し込む。型はチョコと一緒にベッドで温めておく。

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たっぷりとチョコを盛り付けたら、すかさず型をあわせる。時間が勝負だ

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盛大にあふれるので汚れてもかまわないところでやろう。

その後冷蔵庫で1時間弱冷却して完成。こぼれたチョコを食べるのもお忘れなく。



十分冷やしたら薄いもので慎重に型をはずしていく。事前に型の噛み合わせを調整しておくとスムーズにはずせる。













しってた。
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正直細すぎるのは最初から分かっていた。おまけにテンパリングも死亡である。

まあ人生そんなもんや


最終的にドリルで穴を開け、パスタを溶接して完成。
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味は普通のチョコ。

終わり。